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G文さんはアーティストのmockumentaroさんとデザイナーの斎藤さんによるユニットである
お世話になっている水戸でzineを販売しているcrevasseさんを通じてその存在を知り、洗練さの中の土着感、繊細さの中の崩壊感にやられてしまった私は、一発でファンになった
G文さんの商品を購入し、それだけでは飽きたらず、私の主催するDDNDZ RECORDで制作していたコンピレーションレコード【裏complex compile】のジャケットの制作を依頼した
依頼を受けて下さったG文さんは、素晴らしいジャケットを制作して下さった
その後、共同でのzineの制作の提案を私が行い、約一年の月日をかけて【Artificial Flower】は完成した
制作方法としては、まずG文さんによりデザインされた白黒の紙面の素材を私の自宅に送って頂き、それに私がアナログコラージュを行った
その素材をG文さんサイドにお送りし、その上から再デザインをG文さんが行い、データ化したものを白黒で配色ている
制作の過程において三人がそれぞれ異なる離れた場所にいる為、zoomでの打ち合わせを何度も行っている
その打ち合わせ作業は内容の話はもちろん、お互いの思想や現状などを共有しつつ進めていった
これにより、土地性やパーソナルな感情も今作からは感じることが出来るようになったと思う
一年という時間をかけてこねくり回した今作は、仏念の領域に達している
タイトルである【Frtificial Flower】は造花を意味する
造花のような造られた美しさの中に紛れる儚さは、人間というものの作りえる滑稽さを内包した物語と通じ合っている
それは、現代の資本主義が蔓延る日本で制作された今作にも脈脈と通ずる
G文さんが私の作品に手解きを加えることは、私の作品と私の思想の両方の認識を成り立たせた上で成り立ちえる
それは、【お花】【造花】【見る人間】の3つの関係と重なる
今作は、私にものの在り方を新しい視点から再認識させてくれた
そして、大阪のタムタムcafeさんで現在展示されている原画は、私とG文さんの到達した昔のトイレの吸水時に上から補充される水を真っ向から受けてたち、水の飛沫を撒き散らす真っ赤に造られたお花の涙だ
この涙は東北やインディペンデントなスペースにも絶え間なく拭えなくなるほどたれ流していきたい所存である
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